昨年度は電話やオンラインでも健康相談、カウンセリングを受け付けたところ、例年を上回る相談件数となりました。通称「コロ電」。大学のコロナ関連の連絡が全てこの電話に掛かってくるので、家族からそう呼ばれています。 健康授業副学長(全学共通教育担当) 小澤 孝一郎 大学院医系科学研究科教授 策を行った上で、徐々に対面による授業を増やしました。 オンライン授業は思ったより学生から好評で、オンデマンド授業では「授業動画を繰り返し視聴し、理解が追い付かない部分の復習ができた」「自分の都合に合った時間に受講できた」、双方向型の授業では「オンライン授業の方がコメントや挙手がしやすいと感じた」といった声が寄せられました。また、他キャンパスで行われる授業や講演会でも手軽に受講できる、大雨等で公共交通機関が止まった場合も、自宅で安全に授業を受けることができるといったメリットもありました。もちろん、オンライン授業の進め方や評価の取り扱いについての課題もありましたが、定期的に学生にアンケート調査を行ったり、教員間でオンライン授業のノウハウを共有したりすることで、改善を図っています。 2021年度は感染対策をしつつ、原則として対面で実施します。また、受講生を対面とオンラインの2つのグループに分けて同時に受講し、週ごとに入れ替える、広島大学方式のハイブリッド授業を推進し合言葉に ~コロナに負けない広大生活~ 組みと、それを陰で支える人たちをご紹介します。ます。これからの大学教育には、対面かオンラインかの二者択一ではなく、授業ごとの内容や特性に応じて、それぞれの良さを生かした授業が求められます。コロナ禍をきっかけに本学全体のオンライン授業に対する経験値が上がったので、今後は動画の視聴による予習を前提に、対面でディスカッションやグループワークを行う「反転授業」なども積極的に取り入れ、教育効果を一層高めていきたいと思います。08Hiroshima University Magazine
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