HU-plus (vol.15) 2021年度5月号
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大学院医系科学研究科共生社会医学講座の石井伸弥寄附講座教授は、一般病床および介護施設における「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)もしくはその疑いがある認知症高齢者の行動・心理症状の対応および身体拘束予防のための手引き」を作成しました。本手引きは、医療・介護従事者がCOVID-19もしくはその疑いがある認知症高齢者に対して具体的にどのように対応するべきか、現時点における考え方を整理したものです。手引き作成にあたっては広島大学病院感染症科、広島大学公衆衛生学講座、広島大学精神神経医科学講座や、国立長寿医療研究センターをはじめとする広島大学外の団体が協力しました。「新型コロナウイルスに感染した認知症の人への対応および身体拘束の予防をまとめた手引き」を作成2016年5月に福山通運株式会社と締結した「包括的連携協力に関する協定書」に基づいて、2月18日に同会社と「睡眠医学に関する覚書」を締結しました。大学院医系科学研究科に、4月1日より「睡眠医学」寄附講座を設置し、睡眠医療に対する専門性の高い医師や技師の育成、職業運転者の居眠り運転や漫然運転の予防に向けた安全管理基準の作成を行っていきます。福山通運株式会社と覚書を締結し、「睡眠医学」寄附講座を設置左から越智学長、小丸代表取締役社長東広島市観光協会による市の観光ガイドブック「E-magazine」(隔年発行)の第5弾を発行。総合科学部3年佐藤歩さんら広大生の有志15人が中心となって制作しました。約90人に行った取材を基に地域それぞれの暮らしや人、飲食店、年中行事などが紹介されています。学生目線で取り上げたまちの魅力がいっぱいに詰まった一冊。全54ページ。市内の観光案内所などで330円で販売中。広大生が東広島市のガイドブックを制作第二次世界大戦中、出征した広島高等工業学校(広島大学工学部の前身)の卒業生に贈られたとみられる寄せ書きのある「日の丸」が、2020年12月6日、現在の持ち主である米国在住女性から本学総合博物館に寄贈されました。旗には、日の丸の横に「必勝 廣瀬壽一君」と墨書きされ、広島高等工業学校、広島醸造学会の名とともに、同校の長俊一校長(当時)をはじめ、教授ら計29人のサインが添えられています。2020年2月末、「廣瀬さんのご家族の方にお返ししたい」と本学総合博物館に相談があり、ご遺族の意向により本学に寄贈されました。広島高等工業学校の卒業生名記した「日の丸」寄せ書きが、米国から広島大学に里帰り「日の丸」の寄せ書き原爆放射線医科学研究所(原医研)の前身である原爆放射能医学研究所の設置60周年にちなみ、資料展示「原医研の60年」が、2021年3月26日から霞キャンパス内の医学資料館で開催されました。原医研設立から1960年代の爆心復元調査と近距離被爆者の医学研究、70年代以降の原爆被災資料収集、東日本大震災福島原発事故での緊急被ばく医療までをコーナーに分けて展示。被爆直後に広島入りした京都大学調査団の患者調査票やAFIP(米軍病理学研究所)の返還資料に含まれる米軍撮影写真の現物など、貴重な所蔵資料も初めて公開されました。資料展示「原医研の60年」を開催初公開の資料も展示された1月20日、「2020年度キャンパスベンチャーグランプリ中国大会」の表彰式が広島市内で行われ、工学部第二類4年の菅原政行さんが最優秀賞(中国経済連合会会長賞)を受賞しました。菅原さんは「Video Vendor(ビデオベンダー)」事業を提案。ビデオベンダーは、パソコンやスマートフォンを通じて、ウェブ上で簡単な質問に答えるだけで、事業者の目的に合ったCM動画を簡単に制作できるサービスです。通常、CM動画制作にあたっては、高度な専門的知識や相応の費用負担が生じます。動画を低コストかつ簡単に制作することで、新たな市場の開拓を目指します。工学部4年・菅原政行さんが「2020年度キャンパスベンチャーグランプリ中国大会」で最優秀賞を受賞表彰状を手にする菅原さん(右)教育・研究平和手引きの説明を行う石井寄附講座教授認知症対応手引きのダウンロードはこちら26Hiroshima University Magazine

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