第1特集新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、本学でも4月2日に学長を本部長とする「広島大学危機管理対策本部」を設置し、毎週開催。状況に応じたレベル0~5の行動指針を設け、教育・研究活動や課外活動など、行動の自由が大幅に規制される未曽有の事態においても、学生および教職員が適切に活動することができるようにしました。さらに、刻々と変化する状況下で、必要な情報を分かりやすく迅速に届けるために、大学公式サイトの目に付きやすい箇所に新型コロナ専用のページを開設。新入生向け、海外にいる留学生向けなど対象者に合わせて情報を発信しています。また、授業や健康管理に関する情報にアクセスできるリンクを貼るなど、必要な情報を1ページに集約し、最新情報伝達のスマート化を図りました。広島大学に関わる方々の心と体の健康を守るために、情報の集約・発信を今後も行っていきます。危機管理対策本部会議を設置し、「感染拡大防止のための行動指針」を策定感染予防に努めながらも食事提供を続けるために、食堂ではさまざまな取り組みを実施しました。手洗い・消毒の励行や、入場制限や席数削減による人と人との距離を空ける取り組みはもちろん、外気に触れる時間を短くするためにテイクアウト容器による食事の提供などの工夫を重ねました。食堂内での飲食は一時期、感染防止のため禁止となりましたが、テイクアウト販売は継続することで、大学関係者の健康を支えることができました。5月1日、新入生に向けたメッセージ動画を公開。例年とは異なり、対面授業や課外活動に参加できず孤独や不安を抱える新入生に向けて、教職員や先輩から応援メッセージが贈られました。新入生の不安を和らげるとともに、広大生としての連帯意識を感じさせる心のこもったメッセージ動画で、学部ごとにさまざまな工夫がされています。例えば、文学部では疫病の歴史に触れ、教育学部ではオンライン授業について言及するなど、各学部の特徴を生かしたアカデミックな内容になっています。新入生へのメッセージ動画安全に食を提供する国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和2年度「ウイルス等感染症対策技術開発事業(実証・改良研究支援)」に、広島大学の3つの研究が採択されました。全ての分野で採択されたのは全国で広島大学のみです。AMEDは、医療研究開発に対して人材、資金などの支援を行う組織。採択され支援を受けることにより、コロナウイルス関連の研究が加速し、一日でも早く成果が市中に還元されることが期待されます。1.医療機器・システム等の実証研究支援研究開発代表者:大学院医系科学研究科 細胞分子生物学 田原 栄俊 教授検体前処理過程、PCR検査の迅速化を図り、今後の多検体対応を可能とする研究。2.医療機器・システム等の改良研究支援研究開発代表者:大学院医系科学研究科 救急集中治療医学 志馬 伸朗 教授患者への接触なしに、呼吸の様子から重症化の兆候を捉えるシステムを開発・製品化へ。医療従事者への感染リスクを抑制しつつ迅速かつ的確な処置・介入を可能とする研究。3.既に開発・上市されている機器等の有効性の確認を行う研究支援研究開発代表者:広島大学病院 感染症科 大毛 宏喜 教授人体に安全とされる222nm紫外線照射装置を用いて、環境中のウイルスを不活化させる製品の開発を目指す研究。コロナウイルスに関連する3つの研究がAMEDの事業採択へ新型コロナウイルスに立ち学内での対応その他01.● 図書館書籍の宅配貸出サービス● オンライン新入生勧誘行事● Skypeを用いたキャリア相談02.研究・社会貢献● 体育会部員による全国の中高生・大学生に 向けたメッセージ動画の公開● 役員らが選ぶ推薦図書(映画)一覧の掲載医学部バージョン07
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