大学院統合生命科学研究科の島田昌之教授らのグループが開発した、簡便な雌雄産み分け法を応用した牛の人工授精法の研究に、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から3年間で約3億円の助成が決定しました。感染症と貧困の撲滅を目指す同財団から、インドにおける貧困層の食料問題を解決するため、島田教授らの開発した研究成果を活用して、雌牛の繁殖頭数を増やし、動物性たんぱく質としての牛乳生産量の増大を目指す目的で、本技術を活用したいとのオファーがありました。本学の研究成果がSDGsに貢献する国際的な研究としてさらに発展していくことを期待しています。画期的な牛の雌雄産み分け法を応用した研究に約3億円の助成が決定―企業の人事担当者から見た大学イメージ調査―広島大学が「行動力」全国2位総合ランキングは中国・四国・九州でトップ日本経済新聞社と就職・転職支援の日経HRが実施した人事が見る大学イメージ調査(2020年6月3日発表)で、広島大学の総合ランキングは全国6位(昨年は5位)で、中国・四国・九州エリアではトップにランクされました。学生のイメージランキングでは「行動力」全国2位、「対人力」5位、「独創性」10位、「知力・学力」11位。大学の取り組みランキングでは「地域の産業・文化に貢献している」が全国1位となりました。トークを行う小山田浩子氏越智学長(左)から吉野彰氏(右)へ、リモートで特別栄誉教授の称号授与広島大学はイラストレーターのカミガキヒロフミ氏に、広島大学のキャンパスを描いてもらうことを依頼。この度、ついに完成しました。カミガキ氏は、広島大学のシンボルであるフェニックスを「フェニックスマーク」、マスコット「ひろティー」としてデザイン。現在、グッズなどさまざまなシーンで活用されています。今回のイラストは、東広島キャンパスを中心にカミガキ氏の得意とする細密かつ色鮮やかでポップなタッチで描かれており、霞・東千田キャンパスの建物も描写。遠景には、広島を象徴する原爆ドームと厳島神社も描かれています。カミガキヒロフミ氏による広島大学キャンパスのイラストが完成しました芥川賞受賞の小山田氏・ノーベル化学賞受賞の吉野氏が語る大学院人間社会科学研究科・大学院先進理工系科学研究科設置記念式典・講演会4月1日に設置した大学院人間社会科学研究科・大学院先進理工系科学研究科の記念式典および講演会を、7月2日に開催しました。新型コロナウイルス感染症対策を十分に講じた上で規模を縮小して実施。記念講演会第一部では、本学の卒業生であり2014年に芥川賞を受賞した小説家の小山田浩子氏によるトーク「言葉を届け、受け入れる」が行われ、続いて第二部では、2019年にノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏が東京からリモート登壇し、「リチウムイオン電池が拓く未来社会」と題して講演しました。会場には、高校生・本学学生ら約250人が集まり、熱心に耳を傾けました。大学院先進理工系科学研究科の三浦弘之准教授は、人工知能(AI)技術の一つである深層学習を利用して、災害後に撮影された航空写真から建物の被害程度を判別する手法を開発しました。 本手法により、倒壊した建物、無被害の建物、屋根にブルーシートがかけられた建物を自動的に短時間で判別することができます。三浦准教授は、「将来、広域・大規模な自然災害が発生した際には、短時間で個々の建物被害状況を把握することが可能となり、迅速かつ適切な災害対応に役立つ」と意欲を燃やしています。人工知能技術で航空写真から災害による建物被害を自動的に把握する技術を開発記者説明を行う三浦弘之准教授「広島大学 知のワンダーランド」(英語名Exploring Wonderland)」25HU TOPICS
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