HU-plus(vol.09)2019年度5月号
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ら令和へ広島大学の足跡をたどる取材協力:75年史編纂室石田 雅春 准教授科目に指定しました。「原爆の記憶を継承するためにも、時宜にかなった措置だったと思います」と石田准教授。「建学の精神や理念5原則も平和を重視しており、本学の研究・教育とは切っても切り離せない。被爆地ヒロシマの大学として、今後も平和を発信し続けていかなくては」と語ります。 平成は大きな改革が断行されました。中でも、特筆されるのは、平成16年(2004年)の国立大学法人化とそれに先立つ大学院の重点化です。世界大学ランキングの普及もあり、全国の大学は競争時代に突入。広島大学は総合研究大学へと軸足を移し、組織改編や長期ビジョンの策定など次々と改革を進めました。平成26年(2014年)には科目に指定しました。「原爆の記憶を継承するためにも、時宜にかなった措置だったと思います」と石田准教授。「建学の精神や理念5原則も平和を重視しており、本学の研究・教育とは切っても切り離せない。被爆地ヒロシマの大学として、今後も平和を発信し続けていかなくては」と語ります。 平成は大きな改革が断行されました。中でも、特筆されるのは、平成16年(2004年)の国立大学法人化とそれに先立つ大学院の重点化です。世界大学ランキングの普及もあり、全国の大学は競争時代に突入。広島大学は総合研究大学へと軸足を移し、組織改編や長期ビジョンの策定など次々と改革を進めました。平成26年(2014年)には文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業「タイプA」に採択され、日本だけでなく世界の研究・教育に貢献していくことを期待されています。「周年史を編纂して見えてきたのは、研究力の高い広島大学の姿。全国の大学教員に占める広大出身者の割合は、継続的に高い数字を示しています。基礎力がある大学なので、さらに研究力は伸びていく」と石田准教授は期待します。平成31年(2019年)4月には大学院研究科の再編をスタートし、分野の垣根を超えた研究環境を整備していく予定です。昭和から平成、そして令和へ。時代の要請に応えながら、広島大学は100年後にも世界で光り輝く大学を目指し、これからも躍進していきます。文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業「タイプA」に採択され、日本だけでなく世界の研究・教育に貢献していくことを期待されています。「周年史を編纂して見えてきたのは、研究力の高い広島大学の姿。全国の大学教員に占める広大出身者の割合は、継続的に高い数字を示しています。基礎力がある大学なので、さらに研究力は伸びていく」と石田准教授は期待します。平成31年(2019年)4月には大学院研究科の再編をスタートし、分野の垣根を超えた研究環境を整備していく予定です。昭和から平成、そして令和へ。時代の要請に応えながら、広島大学は100年後にも世界で光り輝く大学を目指し、これからも躍進していきます。08Hiroshima University Magazine

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