HU-plus(vol.09)2019年度5月号
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漫画家・弘兼憲史氏と語る漫画家弘兼 憲史氏越智 光夫特別講義「世界に羽ばたく。教養の力」の講師として教壇に立っていただいた弘兼憲史氏と越智光夫学長が対談。漫画『島耕作』シリーズが誕生するまでの人生を振り返り、今を生きる学生に向けてアドバイスをいただきました。漫画家弘兼 憲史1947年生まれ。山口県岩国市出身。早稲田大学法学部卒業後、1970年より松下電器産業(現・パナソニック)に3年間勤務。1974年に『風薫る』で漫画家デビュー。代表作は『人間交差点』、『課長島耕作』、『加治隆介の議』、『黄昏流星群』。『島耕作』シリーズは1983年『課長 島耕作』の連載開始から現在まで続いている。2007年紫綬褒章を受章。03越智:本日は広島大学にお越しいただき、ありがとうございます。まず、弘兼さんの生い立ちをお聞きしたいのですが、ご出身は山口県岩国市ですね。弘兼:はい。広島とはなじみがあって、中高生の頃に広島市内の70ミリの映画館に約40kmの道のりを自転車で行ったり、高校3年の夏休みには、夏期講習で予備校に行ったりしていました。越智:幼少期から漫画に親しまれてこられたのですか?弘兼:手塚治虫さんが好きで『ぼくの孫悟空』や『鉄腕アトム』を真似(まね)て描いていまし取材で得た知見も全て生きている。サラリーマン時代の経験も生み出す仕事がしたくて、漫画家に。人間関係を築く勉学と同様に大真似ることが上達の近道広島大学 学長©弘兼憲史/講談社

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