HU-plus(Vol.8)2018年12月号
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アンケートにご回答いただいた方の中から抽選で合計8名様にプレゼント!!さらに、ご投稿いただいたメッセージが誌面に掲載された方には、もれなく「広大オリジナルクリアファイル(3枚セット)」をプレゼントします。応募締切:2019年3月31日必着 厳正な抽選の上、商品の発送をもって当選の発表とさせていただきます。やまだ屋 銘菓撰15個入「アルタン ノロエース」●アルタン株式会社柿渋を使った安全な消毒剤がノロウイルスを撃退。広大交友にコメント掲載の方にもれなく広大オリジナルクリアファイル3枚セット 島本整教授は食品衛生に関する研究、中でも食中毒を起こす微生物の研究を中心に行ってきました。それらの微生物にはO157やサルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクターなどがありますが、日本で起こる食中毒の半数以上はノロウイルスが原因になっています。食中毒を阻止するにはノロウイルスをいかにやっつけるかが最大の課題です。 通常、ウイルス研究はウイルスを培養して細胞や実験動物に感染させて行います。ところがノロウイルスは人にしか感染せず、人のお腹の中でしか増殖しないのです。そのため多くの研究者はノロウイルスに似たネコカリシウイルスなどを使って実験を行っていましたが、島本教授は人の便から分離した本物のノロウイルスを手に入れることができました。それにより、これまで消毒剤の効果を検定する際に用いられていなかった、人の便や食品の中に含まれるノロウイルスの数を調べる方法を、島本教授が本物のノロウイルスを使うことで可能にしたのです。 東京で業務用消毒剤を開発・販売しているアルタンから「ノロウイルスに効果がある消毒剤を作りたい」と島本教授に共同研究の申し込みがあり、消毒剤の共同開発を始めることとなりました。 「せっかく作るのなら人に優しい、安心、安全な消毒液を作りたい」と植物など天然の素材を中心に研究を進めた結果「柿渋」がノロウイルスに強い効果を発揮することを発見。手についても、口に入れても大丈夫な柿渋抽出成分含有エタノール製剤の消毒剤を開発し特許を出願、製品化に成功したのです。 その後、アルタンと広島大学大学院医歯薬保健学研究院ウイルス学の坂口剛正教授との共同研究で「柿渋」はインフルエンザウイルスなどにも効果を発揮することが実証されるなど、さらに研究は進んでいます。アルタン ノロエース柿渋の成分がノロウイルスに効果を発揮する消毒液。植物由来の食品添加物のため「手に付いても、口に入っても安心」と帝国ホテルなどで使われています。同じ成分を使った「アルタンNAハンドソープ」などもあります。WEBアンケートにご協力くださいWEBアンケートはこちら読者の皆さまからのご意見、ご要望、掲載につながる情報提供をお待ちしています。PRESENT3名様ウッドワン美術館入場券3名様従来の方法ではなく、本物のウイルスを使った研究で安心・安全でありながら効果の高い消毒液を生み出した島本教授。柿渋よりも効果の高い素材を発見し、製品化を進めているそうです。広島交響楽団コンサートペアチケット※2019年4~6月の期間で実施される 演奏会のチケットとなります。2名様今後の誌面づくりに活用させていただきます。また、お寄せいただいたメッセージは、次号以降の本誌の中でご紹介させていただく場合があります。広島大学公式ウェブサイト ➡ 広報・報道 ➡ 広報誌・広報刊行物一覧 ➡ HU-plusQRコード▶島本整教授 大学院生物圏科学研究科029

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