HU-plus(Vol.8)2018年12月号
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新和田未来さん教育学部2年OPERATIONつながり渉外担当土砂を除去する学生たち若山陽花さん総合科学部3年若山さんをはじめ、複数の広大生が携わる(主催:NPO法人 とちぎ生涯学習研究会)配布したおにぎりの一部中村翔太さん教育学部3年宮迫大樹さん総合科学部4年第2特集◎西日本豪雨災害と広島大学豪雨災害直後の7月7日の朝、SNSで国道2号線バイパス(東広島市八本松町付近)での車の立ち往生を知った宮迫大樹さん、中村翔太さんら広大生15人が菓子や飲み物などを購入して配布し、現地で交通整理も行いました。2日目(8日)も車列が続いたため、メンバーが炊き出しを提案。SNSで呼び掛け、広大生や地域のボランティアが1,000個以上のおにぎりを準備し配布。ドライバーに喜ばれました。ドライバーにおにぎりなどを差し入れ 「自分にできることをしよう」と、被災地である安芸郡坂町小屋浦地区の小学生対象の学習支援ボランティアに応募した若山陽花さん。災害発生直後は大人は災害対応に追われ、子どもは「こういう時だから勉強しなくていい」となりがちな状況下で少しでも通常通りの学習ができるよう指導を行っています。また、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対応するため、保護者へのアンケートや、会話の中での聞き取りなど、勉強以外の面でも支援を行っています。被災地区の子どもたちへの学習支援 東日本大震災をきっかけに立ち上がった、学生ボランティア団体「OPERATIONつながり」。豪雨災害発生後、東広島市社会福祉協議会が災害ボランティアセンターを立ち上げる際の運営補助と、広大生を集めて被災地に派遣する活動を行い、約3カ月間で、東広島市と呉市に、延べ1,300人の広大生を派遣しました。OPERATIONつながりは、災害復興・地域交流・海外ボランティアの3つを軸に、約50人が在籍しています。東日本大震災の被災地でのボランティア経験から「被災者の気持ちに寄り添うこと」「地域のつながりを大切にすること」を念頭に活動しています。災害ボランティアセンター閉所後は足湯につかりながら被災者と会話できる場所づくりや、農地・私有地などの復旧支援など、息の長い支援を続けるための工夫や取り組みを行っています。学生ボランティア団体「OPERATIONつながり」の活動 国際医療研究会COCOは、豪雨災害後まもなく、霞キャンパスで学ぶ医・歯・薬学部の学生にボランティアを募集。8月の1カ月間で延べ91人が、COCOのメンバーらと広島県安芸区と江田島市で、土砂かきを行いました。 国際医療研究会COCOは、将来医療に携わる学生が医療の現状や現場を知るためにスタディツアーを行う団体で、23人が在籍し(取材時)、国内外の病院や施設などに赴き、見聞を広めています。ボランティア団体ではありませんが、東日本大震災の被災地や、4年前の広島土砂災害の被災地でのボランティアを経験。作業時の注意点やボランティアセンターとの連携などのノウハウを記した当時の資料が今回の活動にも役立ったことから、今回の経験を今後に生かしていきます。医・歯・薬学部学生による支援活動阿瀬雅己さん医学部3年国際医療研究会COCO代表COCOのメンバーと学生ボランティア。広島市安芸区災害ボランティアセンター前にて010

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