HU-plus(Vol.7)2018年8月号
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 広大医学部ヨット部は、体育会ヨット部創部後に活動を始めた。インターカレッジ大会は4年次生までしか出場できないため、医学部ヨット部は6年次生まである医学部を中心に歯学部、薬学部の学生が所属し、西日本の全ての医学部が参加する西日本医科学生総合体育大会での優勝を目指して努力を重ねている。 両部の艇庫がある広島観音マリーナは、海を愛し、マリンレジャーを楽しむ人々の拠点として、学生たちの練習やさまざまな大会の会場として利用されている。 広大体育会ヨット部は1949年に創部された。当初から「ヨットを普及させたい」と、他大学や高等学校にもヨット部をつくる働き掛けや、子どもヨットスクールの開設などをOB・OGが現役部員と一体となって行ってきた。同時に「インターカレッジ大会で優勝する」という目標を掲げ、1979年に初めて総合優勝を果たす。今年も全日本インターカレッジ大会上位の結果を残すために日々、練習を続けている。海とスポーツ広島にヨットを根付かせたいその想いが世界につながった広大体育会ヨット部/広大医学部ヨット部 「ハンザ」とは子どもや高齢者、障がいのある人など、誰もがセーリングを楽しめるようにとオーストラリアで開発された小型ヨットのことで、「ハンザクラスワールド」はそのヨットによる競技の国際大会のこと。10月12日(金)~18日(木)の7日間、広島観音マリーナを会場にアジアで初めて開催される大会には、約20カ国から約200人の障がい者を中心としたセーラー、約300人のボランティアが参加する予定だ。 大会の運営に携わる広島県セーリング連盟は「ハンザ」の普及活動を行う中で、障がいのある方のサポートを医学的な知識のある学生にも手伝ってほしいと広大医学部ヨット部に協力を要請。「ヨットの知識・経験があり、将来医療従事者となる学生にとって、お手伝いすることが得難い経験になる」と協力を快諾。日々の活動から大会当日のお手伝いまでを積極的に行っている。医学部ヨット部は現在、男性13人、女性10人が在籍している広島県セーリング連盟会長であり「2018ハンザクラスワールド」実行委員長でもある山根恒弘氏(中)、広島県セーリング連盟常務理事の沖田勇三氏(右)、広大医学部ヨット部監督であり本通トータルヘルス内科クリニック院長の平賀裕之氏(左)を中心とした皆さんのご尽力で国際大会の開催が実現した。3氏は広島大学の卒業生「2018ハンザクラスワールド」では転倒の心配がなく安定して操縦しやすい小型ヨット「ハンザ」を使って、障がいのある人ない人が一緒にレースを行う体育会ヨット部は現在、男性26人、女性12人が在籍している「ヨットは泳げない人でもできる競技です」と体育会ヨット部キャプテン 教育学部4年笹口和己さん(左)、女子部キャプテン工学部4年 黒塚ひとみさん「入部してくるのは未経験者がほとんど」と医学部ヨット部キャプテン、医学部4年調広二郎さん「ハンザ」の普及や国際大会を医学とヨットの両面からサポート創部から約70年の活動の中で大学外にもヨットの輪を広げた010

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