HU-plus(Vol.6)2018年4月号
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考広大教育 情報科学部の魅力は、3年次にデータサイエンスコースとインフォマティクスコースの2コースから、自分の興味に合わせて進路を選べること、高校までの専攻が文理系であることを問わず一緒に学べることです。 広島大学自体が総合大学であるため、教員や学生から、学部を超えて刺激が受けられることも期待しています。もちろん、勉強だけでなく興味のあるサークルなどの課外活動に参加しつつ、将来はシステムエンジニアになりたいと考えています。社会のニーズに応えるためにデータで未来を拓く人材を養成新学部「情報科学部」急速に進む情報化に対応できる知識とスキルを学ぶ新学部『情報科学部』が、いよいよスタートしました。情報の新しい可能性を実感してください。情報科学部1年中屋 岳さん愛媛県立宇和島南中等教育学校出身1980年東京工業大学理学部情報科学科卒業後、同大学院で理学博士号取得。1986年米国ロチェスター大学経営大学院博士課程修了。専門は金融工学、応用確率論。東京工業大学、筑波大学、東京都立大学、京都大学大学院、首都大学東京などでの教職を経て、2018年4月から現職。 従来の日本は、経験と勘に頼った仕事の仕方をしていました。しかし欧米では早くから、集めたデータを分析し、現実の問題を明らかにして、改善策を提示するという方法が、当たり前の手順になっています。日本の企業も、近年急速に進む情報化に対応するため、情報を科学するデータサイエンスという分野にようやく目覚め、データサイエンスが根付き始めました。今、データを扱える人材の確保に積極的です。 こうした動きに呼応して広島大学の新学部『情報科学部』では、大規模データ(ビッグデータ)を効率的に処理したり計算したりする技術を学ぶ『インフォマティクスコース』と、データのコンテンツを分析し理解した上で問題を解決する能力を身に付ける『データサイエンスコース』の両輪で学んでいきます。どちらが欠けても前には進めません。この2つのコースの有機的な学習を通して「データで未来を拓く人材」を育てていきます。 19世紀から20世紀に活躍したナイチンゲールは、イギリスの看護師ですが、「白衣の天使」と称される一方「統計学の母」とも呼ばれています。この時代からデータを集め分析し、統計に基づく医療衛生改革を初めて成し遂げた人です。もちろん統計学だけでいろいろな分野の問題を解決できるわけではありませんが、理解し応用範囲を広げていくことで、AIなどの新しい分野の可能性を拓いていけるかもしれません。今の自分に自信を持って、チャレンジしていきましょう。情報科学部長 木島正明教授1年次教養・語学・数学の基礎を学ぶ●情報科学部カリキュラムの流れデータサイエンスとインフォマティクスの基礎を学ぶ情報科学の応用に関する専門知識・技術を習得し、卒業論文を通して、論理展開やプレゼンテーション能力などを身に付ける2年次3年次4年次教養教育科目平和を希求する心を育み、幅広く深い教養と総合的な判断力、外国語運用能力などを培うとともに、数学やデータ解析、プログラミングの基礎科目を通じて情報に関わる基本的知識。技術を習得します。コア科目3年次に配属されるコースにかかわらず、情報科学部で学ぶすべての学生に共通する授業科目群。主に、数学系科目、情報工学系科目、確率・統計学科目から構成されています。データサイエンスコースデータ分析の基盤と応用能力を習得する科目インフォマティクスコース高度な情報処理能力を習得する科目専門教育科目卒業論文データサイエンスセミナーインフォマティクスセミナー●2年次以降は、自らの興味・関心に応じた副専攻プログラムの履修※ も可能です。※他学部の主専攻プログラムの概要などを学ぶプログラムです。専門履修コースの志望・決定2年次末にコース希望調査を行い、学生の希望、2年次までの成績を考慮し、履修するコースを決定します。就 職▶▶▶▶大学院進学夢はシステムエンジニア。文理の垣根を超えた学びを。合格者に突撃インタビュー!015
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