HU-plus(Vol.5)2018年1月号
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広島大学とエジプトをつなぐ特色ある取り組み1,700人以上の外国人留学生が学び、さまざまな国の大学との大学間協定を締結するなど、グローバル化に向けた取り組みを行っている広島大学。特にエジプトとは深いつながりを持ち、交流を行っています。 2016年3月に開設した「広島大学カイロセンター」の設置に貢献。2016年7月には、広島大学特任教授として生物圏科学研究科で教育研究活動を推進したほか、大学間の交流促進について意見交換を行っていただきました。 1987-92年に広島大学文学研究科に留学し、日本語研究で博士号を修得。漫画「はだしのゲン」のアラビア語翻訳を手掛け、2015-16年には客員教授として広島大学で教育・研究活動を行っていただきました。 学長自ら海外の大学を訪ねて、トップセールスを行っています。エジプトでは、2015年12月にカイロ大学、アインシャムス大学と学術・教育交流を目的とした大学間協定を締結しました。●カイロ大学 エジプトを代表する国立の総合大学。古代エジプト研究の拠点となっている他、文学部には日本語・日本文学学科があります。考古学部には世界から留学生が集まっています。被爆地の大学と、紛争続く中東の大学が交流を行うことで、被爆地で長年培ってきた平和研究を中東の紛争解決に役立てます。●アインシャムス大学 1950年にカイロに創立されたエジプトで3番目に古い国立大学で、2000年には外国語学部に日本語学科を設立。同大学外国語学部日本語学科と連携し、日本語を学ぶ学生の受け入れも促進していく予定です。ラマダン(イスラム教徒の断食)が明けた時期の2017年7月10日、広島大学で多様な文化をもつ留学生・教職員が飲食を共にする交流会を開催し、イスラム教徒の留学生を含む400人以上が参加しました。広島名物のお好み焼きには、オタフクソース(株)の協力で、同社が開発したハラル(イスラム教徒が禁じているものを含まない食品)認証を取得した「ハラルお好みソース」が提供されました。エジプトの主な宗教はイスラム教です。ハラル対応のお好み焼きを食べる留学生たちハニー・エルシェミー教授カイロ大学、広島大学国際交流アンバサダー(写真左)マーヒル・エルシリビーニー教授カイロ大学007カイロ大学とスフィンクス前で協定締結積極的に大学間協定を締結Topics1広島の味を楽しむ異文化交流会を開催Topics3交流の懸け橋を担う教授Topics2

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