HU-plus(Vol.4)2017年8月号
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 〝メキシカンピンク〞という色をご存じだろうか。ビビッドで濃いピンク色だが、どちらかというと、紫色に似ている。メキシコでは、特別な日によく着るドレスや民族衣装によく使われる色だ。 特別な日とは、例えば11月1日、2日の「死者の日(Dia de Muertos)」というメキシコ伝統のお祭り。赤、青、緑、黄…たくさんの色を使った服を着て、楽しく笑いながら死者の魂を出迎えるのだ。カトリーナ像(死者の貴婦人)というガイコツやキャンディーで家は飾り付けられる。 メキシコにはお薦めの場所がたくさんあるが、その中でも、グアナファトの街並みを紹介したい。丘の上から街全体を眺めると、家の壁や屋根が色鮮やかに塗られていて本当にきれいだ。このカラフルさは、メキシコがスペインの植民地だった頃の歴史の象徴でもあるのだが、メキシコ人にとってのグアナファトは、独立へのきっかけとなった大切な街だ。日本の会社がたくさんあり、広島県とのつながりも深い。 僕は、メキシコで出会った日本人の勤勉に働くスピリットに惹かれ、日本に留学することを決めた。日本の大学生は、よく勉強して、時間をしっかり守ると思う。一番うれしかったのは、困っている人がいたら助けてくれる、優しくて「いい人」にたくさん出会えたこと。短い時間で僕の友達リストはどんどん増えていった。 日本では〝メキシカンピンク〞はあまり見かけないが、春に咲く淡い〝桜色〞もすごくきれい。何だか日本人の持っている温かさに似ている色だと思った。この国には、どんな伝統が、歴史があるのだろう。たくさん旅をして、美しい色と自然を見て、もっともっと日本を知りたい。メキシカンピンクと日本の桜色、どちらも強く惹かれる。工学研究科博士課程前期システムサイバネティクス専攻1年アントニオ・ベガ・ラミレスANTONIO VEGA RAMIREZ丘から見下ろすグアナファトのカラフルな街並み。2017年の春、広島大学の海外拠点もこの街に設立されたメキシコではビビッドな色に出会える(本人提供写真)留学紀行編集・発行 : 広島大学 財務・総務室 広報部 広報グループ〒739-8511 東広島市鏡山1-3-2 TEL:082-424-6762 FAX:082-424-6040E-mail:koho@oce.hiroshima-u.ac.jphttps://www.hiroshima-u.ac.jp100年後にも世界で光り輝く大学へこの色がメキシカンピンク

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