HU-plus(Vol.4)2017年8月号
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していても理解しきれないことがある。だから私は友達と中央図書館のグループ閲覧室を借りて、みんなで相談しながら試験勉強をしている。仲間は頼もしい。図書館にはさまざまな蔵書があるだけでなく、個室や広いデスク、大人数でディスカッションできるスペースまであるから助かる。今回の期末試験も、この場所でみんなと乗り越えたい。 理学部の近くの食堂で昼ごはんを食べて、そのまま空きコマは友達とレポート課題に着手することにした。でも、やっぱりちょっと眠い。全部の授業が終わったが、今夜はバイトがある。塾で中学生に数学と英語を教えている。教えているのは先生の私だが、授業時間を通して学んでいるのは生徒も先生も同じだ。1年生の頃から続けてきて慣れたつもりだったが、「人に教える」ことの奥深さを実感するし、自分の未熟さを痛感する。 学校の先生がどれだけ私たち生徒のことを考えてくれていたか、今になって少し分かった気がする。大学生になってやりたいと思っていたことをとりあえず頑張る日々。うまくいかないこともたくさんあるが、両親、友人、先輩、後輩。気が付けばたくさんの人に支えられ、気の合う仲間に囲まれて充実した大学生活を送っている。皆さん、ありがとう。岩井 咲樹理学研究科博士課程前期1年(2013年度広島大学理学部入学、2016年度卒業)019

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