HU-plus(Vol.3)2017年4月号
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 あだ名は「歩く化学事典」。化学のことなら広大で一番詳しいと自負している。化学の知識で、友だちや研究室の仲間に何度も手を貸してきた。話しやすい人柄とよく言われ、いつもどことなく学部生に頼りにされているような気がする。一方、大好きな化学に没頭し過ぎて苦い経験も。中国語の単位が取れず留年が決定。アルバイトと学業の両立に奮闘する日々だが、あだ名通りのことを究めたい。今、磁石の結晶づくりをはじめ、固体物性化学の研究に夢中になっている。「歩く化学事典」を究めてみたい STUDY FOR TWOは、途上国の子どもたちの教育支援をする団体だ。大学生から回収した使用済み教科書を、大学生に安価で再販売し、得た収益を支援に役立てている。団体名の“TWO”には「大学生」「子ども」互いがハッピーにという願いを込めている。教材のデジタル化により教科書の回収数が伸び悩む中、全国の仲間と議論したり、友人に頼んだりと工夫を凝らす。現地の支援先を訪れると、子どもたちから「ありがとう」の言葉。彼らの笑顔が原動力だ。勉強したいと願う子どもたちのために ただ「漕ぐ」だけ。そのシンプルさに惹かれ、ボートの世界に足を踏み入れた。平日はキャンパスで、週末は近郊の河川へ出かけ、漕艇部の仲間と練習に打ち込む。腕だけでなく、太ももや腹筋を連動させて漕ぐことを意識した結果、昨年は個人種目で全国準優勝を勝ち取った。もっと実績を重ね、いつかは世界の舞台にも立ってみたい。漕艇部は男女ともに仲良く、雰囲気の良さが何よりの自慢。大学から始めた部員も多く、ボート初心者にもおすすめだ。世界を目指して漕ぎ続けたい野口 皓平さん文学部3年 鳥取県出身(漕艇部)野口 皓平さん文学部3年 鳥取県出身(漕艇部)岩﨑 賢さん理学部4年 佐賀県出身脇村 友紀さん 工学部3年 和歌山県出身(学生ボランティア団体:STUDY FOR TWO)020020

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