2018年ノーベル生理学・医学賞受賞者・本庶佑氏と語る京都大学 特別教授本庶 佑氏越智 光夫広島大学の大学院統合生命科学研究科、大学院医系科学研究科の設置記念講演でご登壇いただいた本庶佑氏と越智光夫学長が対談。2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞されるまで研究において切り開いてきた道、そして研究者として大切にされていることなどを伺いました。「獲得免疫の驚くべき幸運」をテーマに、学生たちに講演京都大学 特別教授本庶 佑ほんじょ・たすく/1942年生まれ。京都で生まれ、高校卒業までを山口県で過ごす。京都大学大学院医学研究科修了。カーネギー研究所客員研究員、アメリカ国立衛生研究所国立小児保健発達研究所客員研究員、東京大学医学部助手、大阪大学医学部教授、京都大学医学部教授などを経て2017年より同大学高等研究院特別教授。2018年より同副院長。2018年ノーベル生理学・医学賞を受賞。越智:本日はお忙しい中、広島大学の大学院統合生命科学研究科と大学院医系科学研究科の設置記念講演会にお越しいただき、ありがとうございます。先生の生い立ちやどのように研究への道を志されたのかなどをお聞きできればと思います。本庶:生まれは京都ですが、山口大学医学部の教授だった父の仕事の都合で小学校から高校卒業まで山口県宇部市で過ごしました。越智:先生はどのようなお子さんだったのでしょうか。本庶:とても品行方正とは言えない、やんちゃな子どもでした。担任の先生からすれ好奇心と探究心は大切な資質一度きりの人生。好きなことを追い興味に基づいて掘り下げる広島大学 学長03
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