HU-plus (vol.11) 2020年度1月号
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25角筆研究の第一人者として知られる広島大学の小林芳規名誉教授が、2019年度の文化功労者に選ばれ、11月5日、東京都内で顕彰式がありました。小林名誉教授は1961年に漢書の写本から角筆(先端をとがらせて紙をくぼませる筆記具)による書き込みを初めて発見。国語史研究に画期的な成果をもたらしました。また、半世紀以上にわたり日本全国および中国・韓国で数多くの角筆文献を掘り起こされました。1991年には角筆文献の発見と研究で恩賜賞・日本学士院賞を受賞されています。小林名誉教授は「私のささやかな研究が認められ、高く評価されて、大変うれしく光栄に存じます」と喜びを語っています。大学院統合生命科学研究科の島田昌之教授らの研究グループは、マウスから、X染色体をもつ精子(X精子)にのみ発現する遺伝子を発見しました。さらに、その遺伝子を薬剤で活性化することで、Y染色体をもつ精子(Y精子)との簡便な分離方法を開発し、ウシとブタの雌雄産み分けに成功しました。簡便かつ安価な雌雄産み分け方法を開発HU TOPICS2018年の秋から始まった、広島FM『大窪シゲキの9ジラジ』(月~木 20:00~22:00)の「広島大学Radio Campus」コーナーと、広島ホームテレビ『みみよりライブ5up!』(月~金 16:45~)の中継コーナーが1周年を迎えました。今後も、学生や教職員などが出演して盛り上げます。テレビ、ラジオのレギュラーコーナーが1周年を迎えるスタジオでラジオ収録広島大学循環バス実証実験を開始東広島キャンパス周辺の交通問題解決と自動運転社会の実現に向け、東広島市と連携して、キャンパスと東広島駅などを結びます。運行期間は2019年10月から2020年1月までと、2020年4月から7月まで(平日のみ)。乗車定員は13人で運賃は無料。東京で記者説明を行う島田昌之教授(左)、梅原崇助教(右)研究者、住民代表、行政関係者らによるディスカッション9月30日、東広島キャンパスで、防災・減災研究センターの設置1周年を記念して、オープンディスカッション「『相乗型豪雨災害』住民・学者・行政が振り返る」を開催しました。「都市計画と防災」、「自助・共助のための防災教育」、「早期避難と避難所の課題」という3つのテーマについて研究者、住民代表、行政それぞれの立場から議論しました。防災・減災研究センター1周年記念オープンディスカッションを開催10月2日に公開されたNature Biotechnology誌の記事で「ゲノム編集に関する論文を最も多く発表した世界の研究者15人」のランキングが紹介され、広島大学大学院統合生命科学研究科の山本卓教授(2位)と同研究科の佐久間哲史講師(5位)がランクインしました。1位のFeng Zhang氏と3位のJennifer A. Doudna氏は、ガードナー国際賞などを受賞し、ノーベル賞候補と目されています。広島大学の2人も世界トップクラスの研究者に伍して高い評価を受けました。Nature Biotechnology誌「ゲノム編集の最多論文発表者15人」本学研究者が2位と5位にランクイン佐久間 哲史 講師山本 卓 教授詳細はこちら▶角筆研究の第一人者、小林芳規名誉教授が文化功労者の顕彰を受けました

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