HU-plus (vol.11) 2020年度1月号
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18Hiroshima University Magazine「アフリカの食糧難や貧困問題に貢献したい」。将来の目標に対し、起こすべきアクションを知るためにこのプログラムに参加。専門分野を学べるだけでなく、英語への苦手意識の改善に役立てられるのも大きな魅力でした。フィリピンでは都会だけでなく農村地のココナッツファームも訪ねました。現地の方はとても陽気で、いつも笑顔で接してくれたことが印象的でした。また、その国の文化やルールに合わせて生活できた経験は、自信にもつながり、度胸や視野の広さを身に付けることができるのだと思います。今回は短期での参加だったため、次回は長期プログラムに挑戦したいと思っています。講義の一環で現地の市場を見学しました。色鮮やかな農作物が並んでいます。ココナッツ農場にて。この国の問題を肌で感じました。発展途上国の実情を肌で感じた2週間。小黒 照平生物生産学部 3年留学期間:フィリピン 2週間さん活用した留学プログラムJICAの「アフリカの若者のための産業人材育成(ABE)イニシアティブ」5年間で1000人のアフリカの若者に対し、日本の大学や大学院での教育と日本企業でのインターンシップの機会を提供するプログラム。日本の好きなところ自然がとても美しく、周囲の人々がいつも優しく明るく接してくれます。一緒にいると心が安らぎますね。活用した留学プログラム海外生物生産学演習フィリピンの州立大学で熱帯地域での農業や畜産・水産について学ぶプログラムです。現地の農家や市場を見学できます。専門分野について深く学べるだけでなく、英語力を磨けるのが魅力です。TO THE WORLD世界へのまなざし広大から世界へ。世界から広大へ。LESOTHO → HUHU → PHILIPPINES母国では特別支援学校の教員として勤務。耳が不自由な生徒への教育を学ぶために留学を決意しました。教員をしていた私にとって、世界をより良くするために不可欠な「平和」と「教育」について、さまざまな国の人たちと学べる広島大学の環境は、とても魅力的でした。現在は特別支援教育とインクルーシブ教育※について研究中。また、日本語と併せて日本の手話も勉強しており、特別支援学校の生徒との交流に役立っています。観光旅行や異文化交流なども含め、日本での経験はすべて私の成長の糧となっています。帰国後は留学で学んだことを基に、母国の教育向上に貢献したいです。多様な環境で教員として成長し、母国の子どもたちに、より良い教育を届けたい。MORAI Mamotjoka Joyce大学院国際協力研究科 博士課程前期 2年出身国:レソト 留学期間:2年6ヵ月さん特別支援学校を訪問し、耳の不自由な生徒たちと手話で交流しました。JICAの旅行で訪れた厳島神社の手水舎。日本の作法で手を清めました。※多様な全ての子どもの教育的ニーズに応じた学習機会を提供する教育モライ マモジョカ ジョイス

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