HU-plus (vol.10) 2019年度8月号
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株式会社大創産業・矢野博丈氏と語る03株式会社大創産業 創業者矢野 博丈氏特別講義「世界に羽ばたく。教養の力」の講師として教壇に立っていただいた矢野博丈氏と越智光夫学長が対談。世界に100円ショップを展開する「DAISO」。大創産業を大企業へと育て上げられるまでの道のりと広島大学生への期待を伺いました。広島大学 学長越智 光夫株式会社大創産業矢野 博丈やの・ひろたけ/1943年生まれ。中央大学理工学部卒業後、家庭用品の販売を目的として矢野商店を創業。その後株式会社大創産業として法人化し、1987年より「100円SHOPダイソー」を展開。日本各地から海外にまでその営業範囲を広げ、2018年3月時点で国内約3300店舗、海外約2000店舗を構える。同年3月に社長職を譲った。人生のキーワードは「ありがとう」感謝の気持ちと多くを望まない姿勢が成功につながった100円で僕は人生に無駄な一つもない越智:本日は学生への講義のため、本学にお越しいただきましてありがとうございます。さっそくですが、矢野さんはどういった環境で子ども時代を過ごされたのですか。矢野:私は東広島市の出身で親父が医者、おふくろが銀行家の娘という恵まれた環境で育ちました。ただ親父が厳しくて、農業の手伝いをしろ、真面目に勉強して働けと朝から晩まで言われていました。自分でちゃんと食べられるようにと考え、一生懸命言ってくれていたの一つ目の困難は「夜逃げ」

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