HU-plus(Vol.1)2016年11月号
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煉瓦の門柱に白い大理石がはめられていて、周辺の緑の木々が風に揺れている。時々、学生や教職員が、脇を通っていく。門柱の奥に工学部の棟が立ち並ぶ。この門柱は、前身校である広島高等工業学校時代から存在し、東広島キャンパスへの移転に伴い、現在の場所に身を置くこととなった。移転から35年近くが過ぎた今、工学部の建物群自体がすでに深い歴史の中の一部となっている。 もちろん、およそ100年の歴史を背負う門柱は、貫禄が違う。 「35歳なんて、まだまだ若造よ。わしなんか、原爆の大火をも目の当たりにしてきたんだぞ」と、静かに語りかけているようにも見える。 来学者が思わずカメラを構える撮影スポット、工学部のシンボルだ。赤キャンパス    散歩 工学部門柱1950年代前半頃の工学部正門1981年の工学部正門018

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