ブックタイトル東日本大震災・福島原発災害と広島大学
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東日本大震災・福島原発災害と広島大学
15② J ヴィレッジ診療体制整備 20km 圏内の被ばく医療機関が閉鎖される中、復旧作業に従事する作業員の被ばく事故等への医療対応は喫緊の課題であった。このため、3月末に福島第一原子力発電所から20km 南に位置するJ ヴィレッジをトリアージサイトとして位置づけ、被ばく医療機関の代替施設として整備する活動に従事した。③ 避難住民の一時立ち入り 5月から開始された避難住民の20km 圏内への一時立ち入りにおいて、一時帰宅する住民のための緊急医療および放射線サーベイにおける支援活動を行った。④ 福島第一原子力発電所内の救急診療所活動 福島第一原子力発電所内では毎日数千人の作業員が日夜の復旧作業に携わっている。作業中に発生した重篤な救急疾患や被ばく患者に対して迅速に対応できるよう、7 月に福島第一原子力発電所内の5 / 6 号機サービス建屋内に救急診療室(5 / 6ER)が開設された。5 / 6ER は24 時間体制で運営する必要があり、全国の救急医療・被ばく医療の専門医、看護師、放射線技師が交代で勤務することとなった。その運営のために「福島第一原子力発電所救急医療ネットワーク」が設置され、その代表として医療スタッフの派遣調整、施設整備、そして福島原子力発電所における救急医療体制の整備に従事した。