HU-plus(Vol.1)2016年11月号
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短期から長期留学まで世界各地へ派遣するプログラムを用意授業で身に付いた能力が目に見える世界標準の教育評価・入試を導入2023年広島大学はこうなっている広大発世界年間約540人が海外へ(2015年度実績)  広島大学がこれまでに締結した大学間協定は43カ国・地域の178機関。研究交流や留学生交換などを積極的に実施しており、学生の約13人に1人が留学生。キャンパスそのものが国際交流の場となりつつあります。 一方では、年間約500人超(2015年度)の日本人学生が、多様な海外派遣プログラムを活用して、世界で学んでいます。例えば、海外経験の少ない学部1年生が対象の「STARTプログラム」。本学と協定を締結した海外の大学で現地学生との異文化交流を通じ、国際交流や長期留学への関心を高めます。大学が参加費用の一部を補助し、インドネシア・オーストラリア・アメリカなどへ年間約250人(学部1年生の1割以上)を海外に派遣しています。参加学生からは「新たな視点を持つきっかけになり、今では大切な財産の一つ」といった声も聞きます。 そのほか、語学研修、交換留学、海外インターンシップなど、学生の希望に沿った幅広い留学プログラムがあり、世界に挑戦する学生たちを応援しています。 広島大学が独自に開発した教育システム「到達目標型教育プログラムHiPROSPECTS®」。これは、卒業するまでに身につけておくべき知識や能力を「到達目標」として明示し、従来の「優」や「可」といった成績評価に加え、所属する主専攻プログラムが掲げる到達目標に、どの程度到達したかを、半期ごとに3段階で評価するものです。この到達目標型教育プログラムにより、学生一人ひとりに焦点を当てたきめ細やかな能力評価を実現。具体的にどういう能力がどの程度身についたかを定期的に把握でき、次学期以降の履修計画に役立てることができます。 教育の国際的なクオリティを保証するため、主にアメリカのトップクラスの大学が参加しているSERUコンソーシアムに加盟し、世界共通の学生調査を実施しています。海外トップレベル校と比較しながら広島大学の立ち位置を確認し、教育改善を実施。2015年度の調査では、海外大学生と比べ、予習・復習にかける時間の確保が本学の学部生の課題であることがみえてきました。 また、2016年度実施の学部入試から、国際バカロレア(IB)資格取得者を対象とした入試を実施します。国際バカロレア・ディプロマプログラム(DP)修了者は、国際的にも評価を得ており、本学が取り組む「平和を希求する国際的教養人」の育成という点で、有望な人材として期待できます。ハイプロスペクツ世界70か国・地域から1,191人の留学生を受け入れ世界発広大(2016年5月現在)2013年2023年外国人教員等数901人439人教員の53%が外国人など留学生数(通年)3,600人1,678人留学生の割合が20%日本人学生の留学経験者数1,587人423人高い国際流動性外国語授業数4,868科目516科目授業の50%が外国語※広島大学がスーパーグローバル大学創成支援事業の構想調書に掲げた目標値です。008

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