HU-plus(Vol.1)2016年11月号
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八朔銘菓「せとこまち」●株式会社にしき堂瀬戸のカンキツの甘酸っぱさとほのかな苦味が、美味しいとヘルシーを刺激する。 「今や、もみじまんじゅうに次ぐ人気商品です」。にしき堂(本社・広島市東区)の大谷博国社長に「せとこまち」の売れ行きをお尋ねしたところ、こんな言葉が返ってきました。 尾道市因島が発祥のハッサクを丸ごと使ってジャムに仕立て、これを求肥(ぎゅうひ)に包み、しっとりしたせんべいではさんだ和菓子。上品な甘さとほのかな苦みがマッチして、女性を中心にファンを広げているそうです。 広島大学は2004年、尾道市の提案を受けてあるカンキツ類の機能性成分の研究に取り組みました。その結果、ハッサクにビタミンCや食物繊維が多く含まれることを発見。にしき堂をはじめ地元食品メーカーが、ハッサクを使った新商品開発に取り組みました。 「せとこまち」は2010年3月に販売開始。「開発を始めて5年目にやっと商品化にこぎつけました。成熟したハッサクの果実を丸ごと使うので、そのままではものすごく苦い。その落としどころに一番苦労しました」 ネーミングや包装デザインも広島大学が協力しています。全国一の生産量を誇る県内産レモンを使った第二弾も好評。「地元のかんきつ農家の皆さんにも喜んでいただけるのがうれしいですね」と大谷社長は話しています。広島銘菓「せとこまち」ハッサクの皮の機能性成分に着目した広島大学の研究を基に、皮も原料にして求肥に包んだ和菓子。健康に敏感な女性を中心に人気を集める。県内産のレモンを使った第二弾も好評だ。広島大学と地域の企業との共同開発で生まれた地域連携商品をご紹介します。株式会社にしき堂 大谷博国社長LINEの「友だち追加」から右記のQRコードを読み取って登録!次号(Vol.2)は、2017年1月発行予定です。030

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